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ROMA ローマ-Netlix配信 アカデミー賞最有力候補、日本ではいつ公開?-

映画/ドラマ
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今日ご紹介する映画は【ROMA-ローマ-】

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ROMA/ローマ

2018年・第75回ベネチア国際映画コンベンション部門の最高峰にあたる金獅子賞を受賞し、2019年・第91回アカデミー賞では作品賞を含む最多10ノミネートを果たしています。アカデミー賞、前評判では、最有力候補と名高いです。そんな映画を鑑賞しましたので、レビューをあげたいと思います。

あらすじ

1970年代初頭のメキシコ。医者の夫アントニオと妻のソフィア、そして子ども4人と祖母が暮らす中産階級の一家。そこに住み込みで家政婦として働いているのが主人公クレオ。子どもの世話や家事で日々に追われる日々を過ごしていた。そんな中、出会い、恋に落ちたのが同僚の恋人の従兄弟のフェルミンだった。プライベートが充実してきたと思っていたが、予期せぬ出来事が。そして主人のアントニオが長期海外出張に行くことになり、家族にも変化が…。

監督/出演者

監督:アルフォンソ・キュアロン(代表作:「ゼロ・グラビティ」「ハリーポッターアズカバンの囚人」)

出演者:クレオ役 ヤリッツァ・アパリシオ

日本公開はいつ? Netflix ネット配信からアカデミー賞ノミネートへ

「映画館でやっていたっけ?」「日本ではいつ公開なの?」と思う方も多いかと思います。実は日本でも「東京国際映画祭」にて限定的に公開されていましたが、一般公開はありませんでした。

アメリカでも一部の映画館で一時的に公開されただけで、すぐにネット配信で公開となりました。

配給がNetflixになったことから現在はNetflix(ネットㇷリックス)にて公開中です。

作品賞を受賞すれば、ネット配信会社の映画としては初めての快挙となります。今最もアカデミー賞に近いと言われていることもあり期待値が高まっています。

レビュー/感想 (ネタバレなし)

ここからは私が「ROMA-ローマー」を観た感想を綴りたいと思います。本当に素敵な作品で何から書けばよいのか…

 

モノクロの世界の中でも魅せる、映像の美しさ。

この映画の驚くべきところは全編【モノクロ】だということ。モノクロという制約があるにも関わらず、それでいてとてつもなく映像が美しいところがこの映画の魅力だと思います。

人間の温かさや冷たさ、人間臭さ。町の雰囲気。色がなくても伝わってくるものがあり、1970年という私は生まれていない時代ですが、不思議と懐かしさを感じるような映像作り。

そしてカメラの撮り方とかも凄くオシャレで実際に自分がその場に立ち会っているかのような気分になります。

私のお気に入りのシーンはクレオが夜、部屋のライトを消していくシーン。一回もフレームアウトすることなくどんどん部屋の明かりを消して行って、クレオの日常のルーティーンを垣間ることができるシーン。何気ない日常のあのシーンが好きすぎて、5回くらい見返しましたね。笑

 

丁寧に描かれる人物描写

この映画の凄いところは、主人公である家政婦のクレオが中心に描かれているのですが、そのほかの登場人物の背景も丁寧に描かれているいう事だと思います。雇い主である夫婦の関係性。様々な描写の中から語らずしもどういう性格の人物なのか伝わってきます。そして子どもたちも。どれだけクレオを大切に思っているのかふとした言葉から伝わってきます。

雇い主と家政婦の関係性は、あくまで主従関係であって、情なんかないのかなと初めは思っていました。(きっと私がこう思っているのは今まで観てきた映画の影響なのかも…)

でもこの家族は違うんです。クレオの事を家族全員が大切に想い、そしてクレオも家族を愛しています。家政婦クレオは監督であるキュアロンが少年時代にメキシコの実家で働いていた家政婦がモデルとなっています。きっと家族の一員だった家政婦への温かい想いを描きたかったのだろうなという事も伝わってきました。

 

リアリティ感を出すナチュラルな演技の魅力

「ROMA/ローマ」には全くと言ってよいほど、有名な出演者がいません。主演のヤリッツァ・アパリシオは、他の作品で観たことないな…なんて思っていたのですが、もちろんその通りで。今回が演技初挑戦というのが驚き。でも素人だからこそできたナチュラルな演技。それがリアリティとなって映画に反映されたのかと思いました。演技初でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなんてヤリッツァ・アパリシオ恐るべし。。

ここからはネタバレありのレビューを。まだの方はまとめまで飛んでください。

 

レビュー (ネタバレあり)

 

ラストの美しさ。打ち寄せる感動の波。

淡々と物語が進む中で、ラストの海辺のシーンは素晴らしかった。「欲しくなかった…。生まれて欲しくなかった…」とクレオは口にします。クレオの辛かった思いが全て溢れ出て、こぼれ落ちてしまいそうな気持ちを家族が抱きしめて受け止める。はぁ…美しい。。全員がつらい思いをし、でも家族として支えあおうとする姿。派手な演出ではなく、あくまで自然な流れの中で、それを魅せてくれて涙が止まらなくなりました。

 

おい、フェルミン。。唯一、納得いかない登場人物(笑)

皆さん、きっと納得いかないですよね?本当にいいとこなし。むしろ最低。こんなにも優しい人に溢れている映画なのにフェルミンだけは許せない。そもそも棒術の時点で怪しいやつだな…という印象から始まりますが、そのあとの愚行の数々。今思い出すだけでも…いらっとが止まりません。笑 最近観た映画で一番たちが悪い男NO.1です。

まとめ

話題のROMA。アカデミー賞はアメリカ社会の流れを反映する賞です。今のトランプ大統領が推し進めるメキシコとの国境の壁。ROMAは監督・出演者含めメキシコで生まれ育った人が作っています。ハリウッドの反トランプのムードが後押しし、作品賞受賞の可能性はかなり高いと思います!!

でも賞などは関係なしに【自然に心が優しくなる作品】。多くは語らずも自然と魅せられました。これを観るためにNetflixに入る価値があるかもしれません。是非、多くの方に観てもらいたい一本です。

 

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