今回、ご紹介する映画は、Netflixオリジナルムービー「2人のローマ教皇」
2人のローマ教皇
2020年早くも大好きなテイストの映画に出会ってしまいました。
140字感想
【#2人のローマ教皇】
2020年はじまってこんなすぐに好きな映画に出会えるなんて…。
派閥も性格も立場も違う2人。
対話を通し相手を知り、痛みを知り、理解して、本当の友情が生まれていく。歴史ってこうやって動いていくのだ…#Netflix #映画好きと繋がりたい pic.twitter.com/7nUGZ3os9F— riixmovie (@riixmovie) January 5, 2020
あらすじ
2012年ローマ教皇の座についていた保守派のベネディクト16世。スキャンダルに直面し、信頼を失いつつあった。更に追い討ちをかけるよう、カトリック教会の方針に不満を抱く進歩派のベルゴリオ枢機卿はベネディクト教皇に辞意を申し入れる。
世界に10億人以上いる信徒のため、そしてカトリック教会の未来のため。考えが異なる保守派と進歩派の2人が、対話によって理解しあう、実話を基にした物語。
出演者
ベネディクト16世:アンソニー・ホプキンス
ベルゴリオ枢機卿:ジョナサン・プライス
ネタバレなしレビュー
重厚さと軽妙さの対比が面白い
無宗教である私にとって、ローマ教皇という存在は正直、あまりピンときていませんでした。コンクラーベ…あートムハンクス主演の「天使と悪魔」で観たなぁ…くらい。
何の知識もない、私でも面白い!!と思えたのは、重厚な内容なのに、ふたりの対話なのか、空気感なのか…どこか軽やかに感じることができたからだと思う。
もちろん過去を振り返る重たいシーンもあります。でもそれが重要な部分ではないところがこの映画が多くのひとに受け入れられている理由なのではないでしょうか。
美しい街並みと日差しに注目
私はこの映画の明るい日差しや街並みが好きでした。撮り方なのか…それとも、別荘や教会、バチカンという町がそうさせるのか。
きっとどちらもあいまっていると思うのだけれど…それによって生み出される空気感がとてつもなく好きでした。
ネタバレありレビュー
「忘れるな、君は神ではない。人間だ。」
この台詞、深いですよね。教皇は神ではないのです。あくまで「人間」なのです。
「教皇」という雲の上の神聖な存在。
でも「人間」なので判断を誤ることもあるし、後悔している事もある。そのときどきの最善を尽くし続けるしかないんですよね。
そのジレンマがこの言葉に詰まっているような気がしました。
私の好きなシーン
この場所でのふたりの会話は本当に素晴らしかった。
お互いの過去、痛みや苦しみを知り、派閥や立場を超えた友情が生まれる。そしてお互いがある決意を固めるわけです…。尊い…
この部屋から出て行くベネディクト16世の姿が誇らしく見えました。
サッカー観戦のシーンは本当の出来事?
2人でサッカー観戦をしているこのシーンが大好きだったのです。だから…調べてしまったのです。これが本当にあった出来事なのか…。
まさかの…こんなシーンはないんだそう!!笑 騙されたーーー!
でもそれでもいいです。映画だもん。脚本…素晴らしい!
まとめ
2020年、2本目にしてこんな好きな映画に出会ってしまいましたよ。Netflixオリジナルムービー、凄すぎませんか?
立場も派閥も育った環境も違うふたり。
対話を通して、お互いを理解しあって行く過程が素晴らしく美しくに描かれていました。
こんな素敵な映画に年始早々出会えてよかったな…。沢山の方に観てもらいたい、一本です。
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