パラサイト 半地下の家族
やっぱり、ネタバレだけで書きたい!!
…ということで、今回はネタバレ レビューをご紹介。
まだ観ていない方、ネタバレありですが、大丈夫ですか?
ネタバレ嫌いの方はここまでで。ネタバレなしのレビューだけ、是非、読んでください。
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ネタバレしかない韓国映画「パラサイト」レビュー
全員、失業中のキム一家がどうやってお金持ちのパク家に入り込んだのか
半地下でその日暮らしの生活をしている”キム一家”が高台に住むIT社長の”パク家”に入り込んだことでふたつの家族の人生が大きく動いていく。どのようにして、ふた家族は出会ったのか…。
映画の最初はこのふた家族の出会いに焦点が当たっています。
詐欺師のように…かなり軽妙に物語は進んでいきます。
ギウ(長男)は家庭教師として…
まずパク家に一番最初に入り込んだのは、長男のギウ。
留学に行く友人の代わりに、パク家の長女(ジソ)の家庭教師をすることに。
ギジョン(長女)は美術教師として…
IT社長ドンイクの妻ヨンギョから美術教師を探していると聞きつけたギウ。そこで送り込もうと考えたのが、美大志望の妹ギジョン。
もちろん、家族とは内緒で送り込みます。
設定は…「ジェシカ・一人っ子・イリノイ州シカゴ・キムジンモ・同級生・あなた(ギウ)の従兄弟」
このリズミカルな台詞が頭から離れませんでした。こうして美術教師としてギジョンがパク家に入り込みます。
このギジョン……かなりのやり手。もう兄と妹ふたりでがっつり稼げばいいのに…これだけでは足りません。
ギテク(父)は運転手として…
次は父親ギテクをパク家に入れようとする子どもたち。さて、何の仕事がよいでしょう?早速、ギジョンが機転を利かせます。
美術教師としての仕事を終えたギジョンは、ドンイクの運転手に駅まで送ってもらうことになります。そこで…なんと履いているパンツ(下着ですよ!!)を置いて車を降りるのです。いやいや…そこまでやりますか?
そして翌日、ドンイクが出勤する際、その下着を見つけます。もちろん疑われるのは運転手。自分の車でそんな卑猥なことをしているなんて!!…というわけであっという間に運転手は解雇され、運転手の職に空きが出ます。
そう…ここで父親ギテクが運転手として、パク家に入り込みます。
ここまで来たら、展開はわかりますよね?
チュンスク(母)は家政婦として…
ここまできたらもう展開はひとつしかありませんよね。母もパク家に入れ込みます。さぁどうするか。パク家には以前の家の持ち主のときから使える優秀な家政婦ムングァンがいます。パク家のみんなから愛され、信頼される存在です。(彼女のちに重要人物となります)その人を辞めさせるなんてなかなかできませんよね。
しかし、ムングァンには重度の「桃のアレルギー」があることを知ります。そこで桃の毛をムングァンに吹きかけ、アレルギーを発症させます。そして感染症だと吹聴し、家を追い出したわけです。
そして、ギテクがドンイクに富裕層向けのニセ人材派遣会社を紹介し、チュンスクが家政婦として家に入り込みます。
そう、こうして全員無職だったキム家の全員がお金持ちのパク家にパラサイト(寄生)していくのです。
ここまでの展開はスピーディーでポップに描かれていて、まるでパク家に忍び込む、スパイ映画のような展開。
しかしここから意外な展開へと進んでいきます。
パク家、キム家だけじゃないもうひとつの家族の存在。
パク家の家族全員がキャンプに出掛けたある日。キム一家は、パク家を我が家のように使っていました。好きなものを食べて、飲んで…大はしゃぎのキム家。この後先考えない行動がだめなんだよ…と切なくなってしまう。
でもここからが急展開なんですよね。先ほど、桃のアレルギーでやめたムングァンが忘れ物を取りに、雨の中やってきます。そして地下へと降りていきます。なかなか帰ってこないムンガァン。恐る恐る見に行くと…なんと、地下の、更に地下に部屋があることが発覚。そしてそこには、ムングァンの旦那が住んでいるのです。…な、、、、なんと!!!4年間もの間、光も当らない地下で暮らしていたのです。
要するに、ムングァンもキム家に寄生(パラサイト)していたのです。
寄生する2家族が鉢合わせしたところで、一本の電話が。キャンプに出掛けたパク家が大雨のため戻ってくることに。
大慌ての2家族。争いの末、ムングァンと旦那はまた地下に戻されたのだが、キム家の母チュンスクに蹴り落とされ、ムングァンは絶命します。
はぁ……もう予想できない展開の数々にもう心がついていけない。
まとめ
ちょっとここまで書いていて、思い出すだけで満腹です…。まさかキム家だけではなく、パラサイトしている一家がいるなんて…。この展開は全く予期していなかったので、え、え、!?の連続でした。さすがポンジュノ。
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